【実録】パワハラを受けた時の対処方法【現在進行形】

つい先日、本当に自分がパワハラを受けたので、現在進行形の近況を綴る。
結論としてはかなり改善されたので、同じ悩みを抱えるサラリーマンの一助になればと思う。

サラリーマンなら上司からキツイ一言をもらう事が必ずある。
それが段々エスカレートしてくると、相手も自分も気づかない内にパワハラに成長してしまう。

私は特に無能で従順なサラリーマンなので、高圧的な上司を助長するところがある。
自覚はあるが、ついその場を治めたくて「すみません」を連呼してしまう。

そんな私が遂に耐えきれなくなり、会社に相談した結果、かなり改善された話をしたい。
もし長期的にパワハラに悩んでいる人がいたら、是非参考にしてみて欲しい。

実体験:パワハラと気づくまで

私は半年前に社内異動で今の部署に来た。
知識・経験共に足りな私は、仕事は遅いしミスもするしで、よく上司の指導を受けていた。
それは当然の指導で、上司に悪意はなく、言い方も高圧的なところは見受けられなかった。

しかし半年ほど経過した頃から、指導の頻度が 【1回/数日】→【1回/日】 になり、
多いときには4,5回呼び出され、仕事のやり方への指摘や、進捗が遅い事の注意をされるようになった。

部署の業務負荷が一気に高まり、上司の余裕も無くなった事も要員と思われる。

その時は気づかなかったが、後半の指摘は具体的な改善が伴わないような、指導する事そのものが目的のイチャモンだったと思われる。

「これはお前の成長のため」だと言われ、それをありがたいと思っていた。
しかし、その頃は上司からの呼び出しやメール・電話が来る度に、汗が止まらなくなり、メールの返信内容ばっかり考えて時間だけが過ぎ、結局謝ってばかりいた。

当然、他の業務の質は低下・滞留し、残業は増え、更に指導が加速する負のスパイラルに突入。

そしてある日、私がチェックした書類(作成者は別)に誤記があったことが判明。
まさに堪忍袋の尾が切れた上司から怒涛の叱責を受け、その日1日中電話とメール・チャットが鳴り止まず、手の震えが止まらなくなった。

こんなことを言われたら危険信号!実際言われたパワハラワード

あからさまにパワハラだと分かるパワハラは全く怖くない。だって相手が悪いって分かるから。
と言うか、そんなリスキーなことをする常識外れな上司はほぼいないだろう。

殆どは、自分のミスや欠点をきっかけに段々エスカレートする物だと思う。
つまり、とても気付きにくい、と言うこと。
少しでも自分に責任があると思ってしまうような、責任感が強く気が弱いタイプの人は特に。

できれば第三者の意見が聴ければいいのだが、それが難しい人が自分で判断できるように、私が言われたパワハラワードをいくつか紹介するので、自分が言われた事がある人は一度冷静になってみて欲しい。

  • 今まで(前の職場や大学などで)何を学んで来たの?
  • そんなことまで言われなきゃわからないの?
  • その年(もしくは役職)になって恥ずかしくないの?
  • あなたの成長のために (期待しているから)言っている。

相談相手

本来は、会社の相談窓口に相談すべきかもしれないが、私の場合は上司の上司に相談した。
その理由は2つ。
わかりづらいので、上司の上司を部長、上司を課長、とする。

責任があること

部長にとっては課長も私も自分の部下なので、自分が解決しなければならない問題だと思ってくれる可能性が高い。

つまり、アドバイスだけで終わらずに、実際に何かしらの手を打ってくれる事が期待できる。

権限があること

課長に業務としての指示を出す事ができる。

例えば、「チームの編成を帰る」とか「課長や自分の異動」などがそれにあたる。

そこまでするか、と思うかもしれないが、それが部長の仕事だ。気にせず相談しよう。

相談する時の注意点

とは言え、上司の上司なんて気軽に話せないよ!
と思うだろう。私だってそうだ。

でも、相談は急いだ方がいい。
記憶は薄れるし、自分が悪かったかも…なんて思い留まってしまうかもしれない。

なので、最低限抑えるべきところを洗い出してみた。
次の2点だけを抑えてから、急いで相談しよう。

事実を伝える

まずは出来るだけ感情を入れず、ただ事実だけを報告する。
これによって第三者が客観的にパワハラと判断できる内容なのかが分かる。

そして、感情に訴えかけるより説得力がある。

具体的には以下を整理しておくと良い。

  • 上司の実際の発言
  • メールやチャットの本文
  • きっかけとなった自分のミスも正直に話す

特に上述のパワハラワードがあれば一言一句違わず伝えられると完璧だ。絶対動いてくれる。

文章にまとめる

これはどこかに提出するためではなく、相談するときについ感情的になって、上手く伝わらないことを避けるため。

パワハラを受けて、そのことを相談する際の精神状態は冷静とは程遠い。

そのことを自覚して、相手に事実を正しく伝える努力が必要だが、そのためには文章に書き出すのが最も効果的だ。

身内に打ち明ける

相談する時、「自分の方が悪いと言われたらどうしよう?」
と言う思いがよぎる。

そんな時は、まず最初に家族に打ち明けよう。
そうすることで、後押ししてくれるからだ。
絶対にあなたは悪くないと言ってくれる。

そして、上司の上司に相談する前の事前練習にもなる。

背景も仕事内容も知らない家族に、何があってどんな仕打ちを受けたのか、説明することができれば、上司に相談する際により分かりやすく話ができるはずだ。

相談できるような家族がいなければ友人でもいいし、何ならTwitterなどのSNSを使ってもいい。
(その時は機密情報や個人情報を出さないように注意する。)
職場とは無関係であなたの味方になってくれる人が必ずいるはずなので、ぜひ頼ろう。

私は妻に相談したが、「会社を辞めても何とか暮らしていけるから安心して」とまで言ってくれた。

我が家の貯金と生活費から、会社を辞めても数年は生活できると言う計算までして…

ぜひ、勇気をもらって相談しよう。

対策:距離を取る

一般論として取るべき対策は ”当事者同士の物理的距離を取る” これに尽きる。

もし相談した結果導き出された答えが、距離をとるものでは無かったら、残念ながら根本的な解決にはならないと思う。

具体的には、どちらかを異動させるか、もしくは更に中間管理職を配置して、当事者間で直接やりとりさせない、のどちらかになると思う。

「そこまでしてくれるのは優良企業だけ」

そう思われるかもしれないが、長期的なチームのパフォーマンスを考えれば遥かにメリットの方が大きい。
この当たり前の判断を即座にできない会社は明らかにブラック企業なので、辞めることを検討すべきだ。

「自分が悪かった点」「相手を変えずに自分を変える」

大前提としてパワハラを行う方が100%悪いのは言うまでも無い。
もしどんなに無能な部下をもったとしても、人間性や経歴、性格を否定・攻撃して良いことにはならない。

だがパワハラを受けた私にも、相手の態度を助長させる行動が会ったのは間違いない。
上司は誰彼構わずパワハラをしているわけではなく、「私」が対象となったから。
そこには明確な理由があり、今ではその理由が分かる。

以前の私はこうだった。

  • 衝突を避け、思ったことを口にしない
  • へり下り、謙遜し、相手を持ち上げる事が正しいと思い込んでいる
  • 自分の意見を主張して言い合いをするくらいなら、全て「yes」と答える

これは気弱な性格だからしょうがないとか、慎み深いとか、そう言った言い訳で肯定してはいけない、明らかな私の悪いところだった。

ただ単に、相手と議論し、より良い回答を導き出す、と言う当たり前の姿勢が欠如し、怠けていただけだ。

その裏には、「言い合いになっても勝てない」とか「間違えたことを発言するのは恥ずかしい」と言う気持ちがあった。

でも、今では自分の意識が変わってきたことを、明確に感じている。

会社での議論で間違えても誰も気にしないし、すぐ忘れるし、そもそも正解なんてない。
正解があるなら議論なんて必要ないのだから。

理想的なのは、物腰が柔らかいけど、ただ従順なだけではなく、自分の信念に反すると判断した時は、はっきりと拒絶できる。間違った発言もするが、それを認めて改善する。
そんな人物でありたいと思うようになった。

そのためにまずは自分の気持ちをしっかり言葉にすることから始めたい。

まとめ

パワハラを受けた時、自分が取るべき行動は2つ。

  • 相手の言動など、事実を文章に書き出す。
  • 事実ベースで、上司の上司に相談する。

会社が取るべき対策は、距離を取ること。

そして、相手の性格を否定したり、変えようなどと考えてはいけない。

自分で変える事ができるのは、自分の考え方だけ。
それが全てで最も効果的。

以上

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